高校生のための
卒業生の声


代表取締役
調理技術マネジメント学科 2013年卒
efoo(イフー)株式会社 勤務
山本 篤
私の仕事の内容、やりがい、楽しさ!

レシピ本を見て、購入される食材費がシェフに落ちるという流れができれば、面白いんじゃないかと考えたんです。それがシェフの料理を自宅で体験できる『シェフレピ』の起点でした。
プロの技を動画で学べることに力点を置き、雑誌のように毎月テーマを決めて展開する形で、正式リリースしました。たとえば4月号なら『煮込み料理』をテーマに、ジャンルを問わずそのテーマでつくってもらいたいと思った4人のシェフに依頼。ユーザーさんには好きなメニューを選んでもらうスタイルです。
まだ立ち上げの段階で、シェフらにはレシピ開発委託費という形でしかお支払いできていませんが、インタビューもしっかり行い、シェフ自身にファンがつくよう心がけています。ゆくゆくは注文が入った分だけ、シェフに還元される仕組みになるまで拡大させたいです。
学校でこんなことを学んでいました!

学校での学びも刺激的でした。知的好奇心がくすぐられ、フランス料理の歴史自体も面白い。蔵書を読み漁り、疑問があれば先生に投げかけました。訊けばなんでも返してもらえるので、『なんでなんで』の連続。気づきを得るのが好きで、なんでも体験してみないと腑に落ちない。なんでそうなるのか、教えてもらったことは実際に試して確かめるようにしていました。物事に対して基本的に無関心だった自分が、こんなにもはまるなんて、我ながら意外でしたよ(笑)
この仕事を選んだ理由・きっかけ!

語学を学ぶことに時間を費やすんじゃなく、手に職つけることで海外に出てみたいと思い、軽い気持ちで選んだのが料理人でした。小学生の頃から友人と遊びで料理をしたり、アルバイト先の居酒屋でまかないをつくったりした経験が楽しかったんですよね。
進路を考える高校生へのアドバイス!

料理が好きで料理の道に進んでも、続けられなくなることもあるかもしれません。そうなった場合でも、マイナスに捉えるんじゃなく、ポジティブに捉えて進んでいってほしいです。ただ、ひとつの店で続かなかっただけで、食業界自体が嫌いになるのは悲しすぎる。だから『こんな活躍の仕方もある』という選択肢の多さを、もっと知ってほしいですね。
料理を学ぶって、とても汎用性が高いことなんですよ。集中力や機動力も培われるし、好奇心も膨らむ。だから料理人って料理以外のことをやらせても結構すごいんですよね。僕が農業に携わったときも、プログラミングにチャレンジしたときも、習得が早かったのは、料理をやっていたおかげだと思うんです。
特化した技術や知識を磨くことって、目の前のことに真剣に向き合う感性を高めてくれる。どんな分野でも成功する力を養うことにつながると思います。これから食の業界へ進路をイメージしている人には、活躍できる世界の広さを感じて、自信を持って進んでいってほしいですね。

この先輩が通っていたのは