高校生のための
卒業生の声


専門調理師・教諭
調理師本科 1984年卒
杉森高等学校 食物科 勤務
壇 和幸
私の仕事の内容、やりがい、楽しさ!

現在は2年生の副担任をしていて、2年生と3年生の授業を受けもっています。メインは西洋料理。実習のある日は、朝一番に調理室へ来て、授業時間内に終われるよう準備に取りかかります。外来の先生が教えてくださる中国料理の授業もサポート。自分なりに勉強しながらお菓子の指導もしていますし、以前は日本料理の授業をサポートしていました。授業後は、実習の献立を決めたり、西洋料理と中国料理の食材を発注したりと、デスクワークにも励んでいます。
目を輝かせて料理をし、真剣に味わっている生徒の姿を見ると、たまらなくかわいいです。教えた料理を上手くつくってくれると、僕が言ったことがきちんと伝わったんだと感動もひとしおです。
学校でこんなことを学んでいました!

テレビで観ていた先生たちが大勢いらっしゃって感激。見るものすべてが新鮮で、人よりたくさん覚えようとなんでもノートにとって頑張りました。先生方がつくった料理の試食が楽しみで、毎日、最前列に席をとるのに必死でした。寮に帰ると、実技テストに向けて、毎日大根のかつらむきをしたり、オムレツをつくったり。週末は包丁を研ぎながら、寮の友人たちと夢を語って盛り上がりました。当時の友人とは、今でも連絡を取り合っています。
この仕事を選んだ理由・きっかけ!

当時放映されていたテレビ番組「料理天国」では、毎回すごい料理がいっぱい出てきて、とにかくおいしそうで…。なかでもフランス料理に惹きつけられました。食べたことはないけどおいしそうだし、つくっている人たちはかっこいいし。すべてに憧れ、自分もこんな料理人になりたいと気持ちが固まりました。
将来、叶えたい夢・目標!

生まれ変わってきたとして次に何をするか。やっぱり料理人だと思うんです。じゃあ、どんな料理人になるのか。『人を笑顔にする』と言ったらありきたりですが、誰かの心に響く、影響を与えられるような、優しい料理をつくる人になりたいですね。今は教職として、食べることを通して人を幸せにしたいという気持ちをもった料理人を、地元福岡で育てたいんです。
進路を考える高校生へのアドバイス!

世の中にはたくさんの料理がある。至高の一皿も、病人食も、いろんな食がありますが、みんなおいしいものを食べると笑顔になり、元気になります。料理のスタイルやジャンルは違っても、人を喜ばせたいという目標は同じ。料理をつくる仕事は、命にかかわる職業です。食の業界は、自分の可能性も夢も広げてくれますよ。

この先輩が通っていたのは