高校生のための
卒業生の声


工場長
製菓衛生師本科 2013年卒
御菓子司 吉乃屋 松原店 勤務
堂浦 大輔
私の仕事の内容、やりがい、楽しさ!

入社3年目には、新商品の開発にも挑戦。辻製菓で学んだクレームダマンド(アーモンドを使ったクリーム)がすごく好きだったので、この味を和菓子に転化できないかと考え、白餡と一緒に練り上げた焼き菓子をつくりました。『こもれび』という名前もパッケージも、すべて自分で考えさせてもらえ、お菓子づくりだけじゃない部分も勉強できてありがたかったです。お客様から『おいしい』と笑顔をもらえたのが本当にうれしく、その後の励みにもなりました。
学校でこんなスキル・力が身につきました!

ノートをとるくせがついたのは学生時代。同じクラスに、なんでも器用にこなす天才肌の友人がいたんですよね。おかげで自分はセンスや才能に恵まれたタイプじゃないとわかり(笑)、だったら練習も勉強も人一倍やるしかないなと。担任の先生から、僕たちのグループの伸びが悪いと指摘され、自ら厳しくしてくださいとお願いしたこともありました。学ぶ姿勢の大切さに気がついたのもこの頃。実習がつらくなるくらいでしたが、その分、予習復習のくせもつきました。
負けず嫌いだったので、ナニクソ根性で這い上がってやろうと、努力で上達していきました。学校で培った一番の財産は、仲間との絆。競い合えると同時に教え合える関係が築け、今につながっています。
この仕事を選んだ理由・きっかけ!

父が大工をやっていたこともあり、手に職をつけたいと思っていました。せっかくなら自分が好きなものをつくりたいと、地元大阪の辻製菓専門学校へ。入学するまではパティシエ志望だったんですが、授業を通じて、それまでなじみのなかった和菓子にふれ、そのおいしさに強く惹かれました。一つずつ仕上げる手づくり感も楽しくて…。美しい上生菓子をはじめ、見たこともない魅力的な和菓子を次々と知り、のめりこんでいきました。
私の就職活動!

2012年6月に初めて『御菓子司 吉乃屋 松原店』を訪れました。何を食べても抜群においしくて…。甘さ控えめで素材本来の甘みが感じられ、特に名代の『まったら最中』には惚れました。餡と皮が別になっていて、餡はあっさりしていながらすごく風味がある。粒もなるべく潰さないように焚き上げている。『この味を表現できるようになりたい』と強く感じました。
それから何度も通ったものの、当時はお店と工場が分かれていたので、師匠(店主の中西信治さん)と初めてお会いしたのは就活の会社訪問時。年配の頑固な職人さんを想像していたんですが、こんなにも若くて温かいオーラの人が笑顔で迎えてくれ、それにも衝撃を受けました。
味にも人柄にも惚れ、もうここしかないなと。ほかは考えられなかったんで、就活というより弟子入り志願ですね(笑)。働きたいことを必死にアピールし続けました。
将来、叶えたい夢・目標!

楽しんでお菓子づくりを続けることって、実は難しいことなのかもしれませんが、僕はいい師匠に出会えたから、学生時代に描いた憧れをそのままに、今も楽しくお菓子づくりができていて幸せです。夢があって、本当に楽しい業界だと感じています。僕の夢は、自分でお店を経営すること。だけどまだまだ、学ぶべきことばかりです。今は工場長になって間もないので、まずは誰からも信頼される工場長になることが目標です。

この先輩が通っていたのは