高校生のための
卒業生の声


パティシエ
製菓衛生師本科 1999年卒
株式会社 菓匠 萬菊屋 勤務
後藤 昌利
私の仕事の内容、やりがい、楽しさ!

祖父が開業した和菓子店を継ぎ、専門的な和菓子屋と洋菓子屋が併設する菓子店へリニューアルしました。
和菓子職人の弟とは『兄弟経営は難しくて当たり前。“こんなはずじゃなかった”と思うのはやめよう』と話し合い、お互いの意見を尊重しながら店づくりをしていきました。
和菓子屋と洋菓子屋で扉も雰囲気も分け、家族づれでも人が多くても、ゆったり滞在してもらえるお店にしようと意識しました。
今はありがたいことに、陳列が追いつかないぐらい忙しくさせてもらっています。
私の就職活動!

東京のキラキラしたケーキが並ぶ様子にも感動して、東京で就職しようと決めたんです。2学期が始まってからは週末、夜行バスで東京に通って探し続けていました。
進路指導の先生から『うちの卒業生だから』と教えてもらい、錦糸町の『ラ・バンボッシュ』に行ってみたら、ケーキがキラッキラで『うわ、かっこいい!』と感動して…。そのとき、間中(道比呂)シェフに2時間以上もお話を聴かせてもらったんですよね。お客様のために大人数で働くチームワークの大切さや、大変だけどお菓子屋にはこんな喜びがあるというお話を伺い、『ここでやんないとダメだな』と確信。大阪に戻ったその足で、進路指導室に志望を伝えました。
学生生活で楽しかったこと!

東京にあるほかの専門学校もいくつか見学したんですが、辻は設備も先生も魅力的で、通ってみたいと感じたんですよ。大阪校を選んだのは、育ってきた環境も文化も違う西日本の人たちと友だちになりたかったから。進学の機会を逃したらもう知り合えないと思ったんですよね。
関西に行って本当に良かったです。みんなものすごく積極的なんですよ。実習でも『これを担当したい!』と自己主張するのに圧倒され、自分もそうするべきだと変われました。学校はずっと楽しかったです。ノートを何冊も書き潰したし、外来講習では一番前の席で聴き入っていたし、高校までなら考えられないほど熱心に勉強しました。
進路を考える高校生へのアドバイス!

家業がある人こそ、できるだけ外で勉強したほうがいい。そして帰ってきたときには、実家の批判をするのではなく、外で学んだことをうまく取り入れ、地元で長く続けられるお店をつくろうと意識することが大切なんじゃないでしょうか。僕もまだまだこれからですが、振り返ってみると、その時々で精いっぱいの行動をしておいて良かったなと感じています。

この先輩が通っていたのは